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No,01 礼服アラカルト 「黒の礼服君、席を譲りなさい!」

 

あの黒の礼服に白ネクタイのスタイルは、日本だけの不思議な服装なのです。

ではそんな時、欧米では何を着るのか?

 

答えはディレクターズ・スーツです。

ディレクターとは、会社の重役を示す言葉。それほど格式の高い服といった意味で、モーニングに次ぐ昼間の準礼服です。このスーツの面白い所は、いくつかのコンポーネントに分かれていて、それらを組み合わせることによって、昼間のほとんどのフォーマル・シーンに活用できることです。

基本となるのは、黒のスリー・ピースまたはダブル・スーツ。このスーツにコールと呼ばれるモーニング用の縞ズボンを合わせるとディレクターズ・スーツになります。

​上着がシングルの時は、さらにシルバー・グレーのベストを加えて、合計ファイブ・ピースとすることによって、ほぼ万能の略礼服となります。

​*グレー紋織や白黒縞柄ネクタイで結婚式や祝賀会に

​*黒ネクタイで格式の高い葬儀・告別式や法事に着用

​*ネクタイの色柄・縞ズボンの明暗で慶弔を着分ける

「スーツに白い靴下は?」

近頃は、男の靴下も色柄ともに豊富になってきました。しかし白いソックスでは、せっかくのスーツも泣くと言うもの。そもそも、ビジネス・スーツに履く男の靴下というのは、無地と決まっているのです。それも、黒・グレー・紺・茶に限られ、スラックスと靴の中間より濃い色のものがシックなのです。

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