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フルオーダースーツの受注例

スーツのご注文を承った際の実例です。注文のご参考に是非ご参照ください。

以下はほんの一例です。サイトに記載のないスーツやシャツのご注文も承っております。

まずはお気軽にご相談だけでもお待ちしております。

結婚式用のタキシードのご注文

 

 昨日の留守電はA様からでした。連絡を入れると、「正味三週間でタキシードが出来ますか」との事でした。「作ります」と 返事をして、何時採寸にお伺いしたら好いのかと質問致しますと、「本日、午後2時」との返事でした。早速、多数の生地見本とスタイルの写真を携えてお伺い致しました。

 

 以前にB様を紹介して頂き、結婚式にご使用とのことで、生地とスタイルを選んで頂きました。生地は極上の黒のタキシードクロス、ワイシャツはスーパー120の細番手の白で襞胸、ウイングカラーです。その他の付属品は当店で厳選することになりました。黒の蝶タイ、オニキスのカフス・スタッド、黒のカマーバンド、サスペンダー、白のシルクのポケットチーフ、鹿革の手袋と黒のエナメルの靴を用意致します。

 

 タキシードはヘチマ衿の三つ揃えで細身のシルエットと決まり、採寸させて頂きました。B様は身長169cm、体重56㎏と細身の体型です。胸が張っており、肩の傾斜はやや上がって怒肩です。ウエストは78cmと細く、股下78cmと足の長いことが特徴です。ここでA様がB様に「全然着心地が違うよ」と一言、話し下さいました。洋服やにとっては至高の一言です。

 

 本日中に型紙を起し、仮縫い、本縫いをして期日中に納品したいと思います。

 

 

18年前にお作りしたスーツもお直し可能です

 

 彼れ此れ三十年以上ご愛顧を頂いているお客様より電話がありました。一着注文したいことと、修理をお願いしたいとのことでした。早速お伺い致しますと、修理を依頼されたい服はサマシーズン用でした。上襟とワイシャツの襟の当たるところが擦れて、下地の芯が透けていまにも破れる寸前です。愛着のある服だから直したいとのことです。共布をお持ちかお尋ねしますと、無いとのことです。その場合は上襟を外して、裏より同じような色と柄の生地を当てミシンで細かく刺します。ベストの直しかたは上襟をそっくり取り換えることです。

 服を預かり注文された年月日を調べました。当店は注文された時点のデーターは保存してあります。又、生地見本は生地本体より上襟分を切り離して見本として覧頂いております。不要になった見本カードは30~40年分保存してありす。18年前の春に納品したものでした。

 見本カードを探しだしました。早速、上襟をまるまる取り換えて、仕上をして、郵送致しました。二日後に電話があり、新品同様になってまた数年着られるとお礼を賜わりました。嬉しかったですね!

特別な体格(お相撲さん)の方からのご注文

 

 大銀杏を結ったお相撲さんの注文を受けました。生地は普通の体格の人の二倍です。身長、肩幅、スリーサイズは特々大です。袖の付け根などは細い女性の胴くらいあります。

 ここで気をつけておきたい事は筋肉の量です。寛いでいるお相撲さの筋肉は搗きたての餅の様に柔らかです。それが本番の勝負となると、筋肉が大きく盛り上がり、更に大きく動きます。この筋肉の容積と運動量を見積もって、それを補うゆとりを入れて作ってゆきます。更にバスト、ウエストとヒップのバランスをみながらウエストを絞ってゆきます。

 動き易く細身に見えるシルエットなら合格です。A関取さんは「普段は批評眼の鋭い親方達から色々言われるのだけれども、何も言われなかった」と話してくれました。ホット胸を撫で下ろした瞬間です。

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